こんにちは、もしもにスタジオの防災士うめいです。
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今回は「ローリングストック法」についての記事です。
ローリングストックをはじめたいけど、何からはじめてよいかわからない
どんな食品をローリングストックすべきか知りたい
どんなものがローリングストックに適しているか知りたい
そもそも「ローリングストック法」ってなぁに?
今回は「ローリングストック法」についての解説です!
まず、ローリングストック法(循環備蓄)とはいったいどのようなことを指すのでしょうか。
実はローリングストックには明確な定義がなく、政府系のサイトでも説明にばらつきがあります。
防災士の私からすると一番しっくりくるのは以下のサイトで紹介されていた「食べ物や日用品を少し多めに購入、日常生活で消費」という定義です。
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/73/bousaitaisaku.html
ローリングストックは、日本語に置き換えると「循環備蓄」と言うけれど、英語圏では通じない、いわゆる和製英語だにゃん~
ここで重要なのは、普段から食べ慣れているもの・使い慣れているものを少し多めに購入するということがポイントです。
食品のローリングストック法のポイント
例えば、内閣府のサイトなどでは「日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為」をローリングストック法として解説していますが「非常食を日常的に食べる」というのは私の感覚では少し異なります。
「日常的に食べるものを、非常時にも食べられるように多めに買っておく」のが良いでしょう。
というのも一般的に販売されている非常食は以下のような傾向にあります。
1.日常食べるものと比較して、価格が高価
2.普段食べ慣れていないため、口に合わない事がある
3.販売しているお店が限られており、気軽に手に入れにくい
非常食を日常的に食べるのは少しハードルが高いにゃん・・・
なので、日持ちしやすい普段から食品を多めに購入し、災害時やパンデミックで物流・インフラが停止して数日間はいつも食べているものが食べられるようにしておくことが良いしょう。
具体的には「最低3日・できれば1週間」は普段食べているもののストックがあることが理想です。
「普段食べるものをそんなに在庫できない!」という方は、足りない分を3年以上長期保存ができる非常食の在庫で補うのが良いです。
そして、備蓄する食品を選ぶ際は、電気・ガス・水道がある程度停止まっても食べられるものを備蓄するのがポイントです。
冷凍食品などは「冷凍庫で保存し、電子レンジで温めないと食べられない」ので、あまりローリングストック法には向いていないにやん
以下のインフラ復旧の目安も参考にしてみてください。
【参考】電気・水道・ガスが9割程度復旧するまでの日数
(想定) | 南海トラフ地震(2011.3.11) | 東日本大震災(1995.1.17) | 阪神淡路大震災|
---|---|---|---|
電気 | 8日 | 6日 | 2日 |
水道 | 42日 | 24日 | 37日 |
ガス | 36日 | 34日 | 61日 |
日用品のローリングストック法
防災のために購入しておいた保存食が、いざというときに消費期限切れで使えない!こんなことにならない為には、保存食の定期的な点検が欠かせません。
と、言われてもなかなか実践するのは難しいですよね。日常的に使用する食料や生活用品とは別に長期保存用のものを備蓄しておくのも大事なことですが、日常生活の中に備蓄を取り込むという考え方もあります。
ローリングストック法を生活に取り込むメリット
ローリングストックを家庭に取り入れることで、常に必要な備蓄品を確保し、古いものから使い切ることで新しいものを補充する仕組みが生まれます。これにより、食料や日用品などの在庫が適切にローテーションされ、常に新鮮で使用可能な状態が維持されます。
非常時には、災害が発生する前から用意された備蓄品を順次使用することで、長期間にわたって必要な物資を確保できる利点があります。また、これにより余剰在庫や賞味期限切れの心配を軽減し、有限なスペースを最適に活用できます。
また、数年単位の長期保存に向かないアイテムも、ローリングストックであれば常に一定量を確保しておくことが可能な点も見逃せません。
ローリングストック法に適したおすすめ品
ローリングストック法に適したおすすめの食品
ローリングストックに最適な食品は以下のようなものがあります。
・レトルト食品
・缶詰食品
・ドライフルーツ
非常食については、以下のカテゴリでまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。
ローリングストック法に適したおすすめの日用品
ローリングストックに適したおすすめの日用品は以下のようなものがあります。
・トイレットペーパー
・ティッシュペーパー
・おむつ
・除菌シート
・キッチンペーパー
実践方法
ローリングストックを家庭で実践するためには、以下のステップが重要です。
1. 常備品のリスト作成
食料や生活用品などの常備品のリストを作成し、災害時に必要なアイテムと数量を把握します。
2. 食料や生活用品を購入する
作成したリストを元に、必要なアイテムを購入、ストックします。
3. 常に必要なものを補充
使い切った分を、新しい備蓄品で補充することで、常に必要な物資が確保され、災害時にも適切に対応できる状態を維持できます。
まとめ
ローリングストック法を家庭の防災に取り入れることで、非常時に役立つだけでなく日常生活でも頻繁に買い出ししに行く必要がなくなるなどメリットが多くあります。
最近ではレトルトや缶詰のバリエーションも増え、身近なスーパーや店舗で入手しやすくなってきています。
とはいえ、日本の住宅はそこまで広くないのが一般的です。「自分の家庭でできる範囲の食料や日用品のローリングストック」を取り入れるのが理想です。
まずは、飲料水やカセットボンベ、あるいはオムツ等、各家庭にとっての重要度が高いアイテムを洗い出し、長期保存用の備蓄と併せてすこしずつローリングストックを取り入れていきましょう。
今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
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