保存水は500mlと2Lどっちで備蓄するのが良い?防災士がおすすめの備蓄方法と、備えのヒントを解説

保存水は500mlと2Lどっちで備蓄するのが良い?防災士がおすすめの備蓄方法と、備えのヒントを解説

こんにちは、もしもにスタジオの防災士うめいです。
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今回は「保存水を500mlか2Lどっちで備蓄するか」についての記事です。

この記事はこんな人にオススメ

保存水を備蓄したいが、500mlと2Lどちらを買うべきか悩んでる

500mlと2Lそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるか知りたい

保存水の備蓄について知りたい

目次

保存水は500mlと2Lどっちで備蓄するは悩ましい

今回は保存水を500mlか2Lどっちで備蓄するかについてです。
保存水を購入する際、多くの本数をまとめて購入しますよね。1回に何十リットルも購入するものだから、その選択は慎重に行いたいもの。

しかし、500mlをまとめ買いすれば良いのか、2Lを買えば良いのかは備えのプロであっても意見が分かれるところ。
何をどれくらい備えなければいけないのかは、最終的には自分で判断しなければいけません。そこで、防災士の私が、500mlと2Lのの保存水のどっちを購入すれば良いのかのヒントになる考え方を、理由つきでお伝えします。

正直、答えがない世界なので参考までにしていただければと思います。
なお…大前提として、保存水を備えようという意識があるだけで100点です!!!
あまり考えすぎずに、悩むくらいだったら1日でも早く保存水を買った方がいいと言えるでしょう。

もしもにゃん

悩んでいる間に災害が来たら困るにゃ・・・

\ どのくらいの水が必要かは、以下の記事も参考に /

保存水は500mlよりも2Lを多めに購入しておくのがおすすめ

早速、結論からお伝えすると、保存水は500mlよりも2Lを多めに購入して備蓄しておくのが良いケースが多そうです。

自分で備蓄の量を決められない方は備蓄の目安として、2Lの保存水を全体の8割、500mlを全体の2割程度の割合で備蓄してみてください。全てを2Lや500mlで統一するのではなく、あえて両方を備えるのには理由があります。

基本的には2Lペットボトルの方がコスパもよく、場所も取らないため 2Lペットボトルを中心に揃えたいのが基本です。逆を言えば、場所もお金もある人は500mlペットボトルで備えるのもアリです。

もしもにゃん

お金も場所も余っている人なんて、羨ましいにゃん!

悩んだら考えるべき3つの要素「コスパ」「収納場所」「出口戦略」

保存水を500mlと2Lのどっちで備蓄するかに悩んだら「コスパ」「収納場所」「出口戦略」の3つの要素で自分なりの考えを整理してみましょう。

保存水・500mlか2Lどっちかで悩んだら、その1「コスパ」を考える

保存水を購入する際に考えたいのは「コスパが良いか」というポイントです。
ここから先は4人家族・1週間分に必要といわれている水の量「84L」を、保存水で備蓄する想定でコストを比較していきます。
参考:備蓄水の必要量・早見表



保存水は、通常スーパーなどで手に入る水よりも少し高めの価格設定になっています。例えば、我が家にも備蓄してある「あんしん保存水 2L×6本ケース」ですが、7箱購入するとお値段は約1万4500円…。

そして、「あんしん保存水」で同じ量の水を500mlペットボトル×24本で用意しようと思うと、さらに価格は上がります。その価格、約2万1600円
全部2Lで用意した時よりも、さらに7000円も高くなります

そこで、長期の保存水と普通のペットボトルをハイブリッドに備蓄するのはいかがでしょうか。
長期保存用ではない水でも、意外と賞味期限が長く設定されています

例えば、コカ・コーラ社の「いろはす」であれば保存期間は720日です。これであれば、そこそこ長持ちして、コストを抑えることができます。

しかし、いろはすの500mlだけで一度に168本も購入してしまうと使い切れない可能性があります。それに、500mlペットボトルのケースは場所も取ります。そこで、夏場の外出時にもっていって使い切れる量の目安(2箱分)を「いろはす」などの普通の水で備蓄して、残りの5箱は2Lの保存水で備蓄をしておくという作戦です。

上記は家族4人分を想定して書きましたが、二人暮らしではその半分になります。家族構成や、備えたい人数分に応じて備蓄量を計算してみてくださいね。

保存水・500mlか2Lどっちかで悩んだら、その2「収納場所」を考える

コストと同じく、大事な視点は「収納場所」です。
一般的に狭めの日本の住環境では、2Lペットボトルで保存した方が良いでしょう。裏を返せば、収納場所に余裕がある方は500mlペットボトルで備蓄してもOKです。
『500mlペットボトル×24本』の段ボールは、『2Lペットボトル×6本』段ボールの約1.2倍ほどの体積があるため、少しでも収納効率をよくしたい方には2Lの保存水を中心に備蓄するのがおすすめです。

参考までに、7箱備蓄した場合の段ボールの数はこんな感じです。

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保存水・500mlか2Lどっちかで悩んだら、その3「出口戦略」を考える

最後に考えたいのが「出口戦略」です。

もしもにゃん

保存水の出口戦略?

保存水の出口戦略?と思う人もいるかもしれませんが、
賞味期限が近づいてきた大量の水を、どう使いきるかということを考えるということです。あるいは、災害時に実際にどのようなシーンで使うのかを想定しておくのも、ひとつの出口戦略です。

賞味期限間近で慌てないためにも、500mlのペットボトルも備蓄しておく

大量に備蓄したお水。皆さんローリングストック(循環備蓄)で普段から消費できますか?
一気に大量に賞味期限切れにならないように、普段から備蓄水も使う「ローリングストック」ができていれば理想ですが、普段の生活から「備蓄水を定期的に消費していこう!」と意識ができている人は、なかなかいません。

そうすると、備蓄していた大量の保存水が5年後一気に賞味期限が近づくことになります。そうなった時には、ごはんを炊く時やスープを作る時など、毎日せっせと保存水を使う他ありません。特に、2Lペットボトルは持ち運んだり、直接口をつけて飲むことに不向きなので、何日もかけて保存水を料理に使う事になるでしょう。

そのような事態をなるべく避けるため、冒頭にご紹介した長期の保存水と普通のペットボトルをハイブリッドに備蓄する方法がおすすめです。

普通の500mlのペットボトル水であれば、暑い時期の外出時に1本ずつ持ち歩いて消費すれば、そこまで苦労せずに自然と消費することができます。

災害時には2Lが有利か、500ml有利かを考える

実際に災害が起こった場合に、保存水を利用するケースも考えてみましょう。
500mlペットボトルの方が直接口をつけて飲むことができるため便利に使うことができます。一方でゴミが増えるというのが問題です。2Lペットボトルに比べ、500mlペットボトルはゴミの量がかさばります。ごみを少しでも減らすために、2Lペットボトルを中心に備蓄するという考え方もあります。

災害時のゴミ収集

災害時はゴミの収集が来ません。大量のペットボトルを用意するのであれば、ゴミになったペットボトルをどうするかも一緒に考えておきましょう。保存水と一緒に45Lのポリ袋なども一緒に用意するのがおすすめです。

もし、全ての保存水を2Lペットボトルで備蓄する場合は、水を複数人で飲むためのコップも一緒に用意しておきましょう。500mlペットボトルと違って、直接口をつけて飲むには向いていません。

災害時にどちらのペットボトルの方が有利か、という結論には至りませんが、使い勝手が良いのはそのまま飲める500mlペットボトルです。2Lペットボトルも500mlペットボトルも、どっちもバランスよく備蓄できると良いですね。

保存水・500mlと2Lの比較

保存水に対する考え方を整理するため、500mlと2Lペットボトルの違いを表にしてみました。当たり前のことしか書いていませんが、整理することでどっちを備蓄すれば良いのかのが見えてきます。

スクロールできます
500mlの保存水2Lの保存水
価格高い安い
収納場所かさばるコンパクト
使い終わった後のゴミ多い少ない
飲みやすさ直接飲みやすい直接飲みにくい
賞味期限切れ近くなったら外出時に持ち運んで消費料理などに使って消費
飲む時コップ不要コップ必要
非常用持ち出し袋に入れ易い入れづらい
保存水・500mlと2Lどっちを選ぶか判断するための表
防災士うめい

今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
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