災害時のペットボトル活用術8選!防災士が紹介する緊急時に役立つ防災豆知識!

災害時のペットボトル活用術8選!防災士が紹介する緊急時に役立つ防災豆知識!

こんにちは、もしもにスタジオ代表の防災士うめいです。
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今回は「災害時のペットボトル活用術」についての記事です。

目次

災害時のペットボトルは役に立つ!?防災活用術

「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉があります。しかし、最近では「天災は忘れる前にやってくる」と言われるほど災害の頻度は増えています。いずれにせよ、災害は私たちの日常生活に不意打ちでやってくるものです。

備えが十分でない中で被災してしまった場合は、身の回りにあるものを活用する知恵や応用力が必要です。そこで今回は、ペットボトルに焦点を当てて、災害時の活用術についてご紹介していきます。

【注意!】
災害時のペットボトル活用は、あくまでも「代用品」としての側面が強いです。災害時には代用品に頼らなくても生活できる「備え」がとても大切です。本記事は豆知識としてご活用ください。

災害時に役立つアイテムとして、ペットボトルは非常に有用です。普段から身近な存在ですし、災害時でも手に入りやすいでしょう。軽くて丈夫なペットボトルを上手に利用することで、非常時における色々な問題を解決できます。

それでは、災害時に役立つペットボトルの活用術を紹介します。

もしもにゃん

毎年9月ごろにある防災週間のイベントなどでは、ペットボトルを使った防災工作などのイベントも色んな場所で行われるにゃん~。参考にしてにゃん♪

防災士おすすめコスパ◎の保存水!

1.ペットボトルランタン

まず最初にご紹介するのはペットボトルランタンです。災害時には停電がつきもの。懐中電灯はあっても、ランタンはないというご家庭も多いのではないでしょうか。本当は、各家庭でランタンを用意していただきたいですが、もしランタンが手元にない場合はペットボトルをランタンにする方法があります。

引用:警視庁ホームページ(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/saigai/yakudachi/house/lifeline/836797698321887232.html)

ペットボトルに水を入れ、その上に懐中電灯を置くことで、簡易ランタンを作ることができます。水が光を拡散させ、広範囲を明るく照らします。

もしもにゃん

これで、停電時でも部屋全体を明るくすることができるにゃん♪

ちなみに、ペットボトルの中身を牛乳を数的垂らして乳白色にすることでさらに明るくなります

停電時も繰り返し使えるソーラーランタンを準備しておこう

2. ペットボトルキャップを計量カップに

ペットボトルのキャップは共通規格で製造されており、日本では直径28mm前後のものが一般的です。なので、キャップで計量できる大体の目安を知っていると、いざというとき計量に役立ちます。例えば、調理時の計量スプーンの代わりや、緊急時のシロップ薬の計量などに使えます。
※ただし、国際規格で大きさが決まっているわけではないです。海外製のペットボトルキャプは小さいことが多いので注意が必要です。

一般的なペットボトルキャップはいっぱいまで注いで7ml~7.5mlなので、ペットボトルキャップ2杯分で大さじ一杯(15ml)となります

コラム:関東大震災とカルピス
私は備蓄品に濃縮カルピスをおすすめしています。水で薄めるだけで気分を変える美味しい飲み物になりますし、乳酸菌で腸内環境を整えてくれます。1923年の関東大震災ではカルピスが無料で配布され、被災者の心のオアシスになったそうです。濃縮カルピスの希釈計量にもペットボトルキャップが使えそうですね。

3. ペットボトルシャワー

避難所や屋外での生活が続く場合、清潔を保つことが重要です。ペットボトルのキャップに小さな穴を開けることで、自作シャワーを作ることができます

引用:警視庁ホームページ(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/saigai/yakudachi/life/trivia/1135700976940097632.html)

災害時の綺麗な水は大変貴重です。そのため、ペットボトルシャワーを作って、少しずつ水を使う方法は節水にとても有効です。外出時に被災してもペットボトルシャワーが作れるように、普段から安全ピンを持ち歩くのがおすすめ。

ちなみに、穴を複数個あけてしまうと水が分散してしまうため、あける穴は一つが良いです。
辻直美先生の動画がわかりやすかったので参考にご覧ください。

4.ペットボトル蛇口

ペットボトルシャワーに似ていますが、こちらは表面張力と大気圧を使って、まるで水道の蛇口のように水が出てくる仕掛けを作れます。

引用:警視庁ホームページ(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/saigai/yakudachi/house/lifeline/1065017725183881216.html)

ペットボトルに穴をあけたのに水がでてこないのは、表面張力によるものです。水が穴から出てこようとする力よりも、水が表面張力により引っ張りあう力のほうが強く、穴をあけても水が出てきません。

一方、ペットボトルキャップを外すと水が出てくるのは、キャップを外すことで大気圧に押し出される形で水がでてくるようになります。

実際の利用シーンは、こちらも辻直美さんの動画がわかりやすいです。

5.ペットボトルで氷・水の貯蔵

災害時には水道が使えなくなることがあるため、事前に氷や水をペットボトルに入れて備蓄しておくと安心です。特に、真夏の台風接近時などには、できる限り多くのペットボトルで氷を作っておくと安心です。

氷のペットボトルを作っておけば、身体を冷やすのにも使えますし、溶けたら飲み水になります。この方法は台風接近時の備えとしてNHKでも取り上げられていました。

さらに、氷ペットボトルと扇風機を組み合わせれば、手作りクーラーもできちゃいます。なお、扇風機は大容量バッテリーで乾電池でも動く兼備生活の扇風機がおすすめ。

6.ペットボトル湯たんぽ

ペットボトル氷を使って冷やす方法をご紹介しましたが、ペットボトルを使って身体を温めることも可能です。ペットボトルにお湯を沸かし入れることで、簡易的な湯たんぽとして使うことができます。特に寒い時期や夜間の避難所生活では、暖を取る手段として有効です。

なお、湯たんぽを作るのであれば2Lペットボトルよりも500mlペットボトルで複数本の小さい湯たんぽを作るのがおすすめです。お布団の中に足元・おなか・首回りと分散させて湯たんぽを置くことで、身体全体をあたためることができます。

災害時はお湯を確保すること自体難しい状況かもしれませんが、もしお湯があるなら有効な手段となります。

7.簡易浄水器

ペットボトルを使って簡易浄水器を作ることができます。
ボトルの底を切り取り、以下の図のように逆さにして砂や活性炭、布などを層状に詰めます。

引用:喜多方市水道課(http://www.kitakata-suidou.jp/kids/handicraft.php)

これを使って川や池の水をろ過することで、ある程度の清浄な水を得ることができます。ただし、この状態では細菌などを除去できないため飲料水として適しません。絶対に飲まないでください。

もしもにゃん

飲んでよい水がどうかは、見た目だけでは判断できないにゃん。飲み水にするには煮沸などが必要だにゃん…


飲料に適さないので用途は限られますが、自然にあるものでより綺麗な水を得たい時には有効な手段でしょう。

8.ペットボトル食器

ペットボトルは食事用の食器としてもつかうことができます。カッターやハサミでペットボトルを切ってお皿にしましょう。緊急時では、お皿がないことがあります。在宅避難でも食器が割れてしまったり、初期の避難生活では紙皿すら用意できないこともあります。清潔な環境での食事が望まれる中、ペットボトルの簡易皿は役に立つでしょう。

ペットボトルの切り口で怪我をしないように、新聞とラップを巻いて使うとより便利です。水を使って洗わなくても済む効果もあります。

まとめ

水は災害時に大変重要なアイテムですので必ず備蓄するようにしましょう。ペットボトルの保存水を備蓄していれば、自ずとペットボトルは手に入ります。


今回ご紹介した活用術を参考に、非常時の備えを充実してみてはいかがでしょうか。皆さんの安全と健康を守るために、ぜひペットボトルを有効に活用しましょう。

防災士うめい

今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
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