こんにちは、もしもにスタジオ代表の防災士うめいです。
このサイトでは「防災をデザインする。」をテーマに防災に関するお役立ち情報を発信しております。
今回は「非常用持ち出し袋」についての記事です。
非常用持ち出し袋の準備のポイント
非常用持ち出し袋は何のために準備する?その目的とは。
非常持ち出し袋の目的は、被災した際にすぐに持って出る、一時避難の為の袋です。被災した後は、避難所を目指すため、避難所に到着してから3日間過ごすことを想定した、最低限の持ち物を入れることを意識しましょう。
避難所で2~3日過ごすための、必要最低限の準備が目的。
非常用持ち出し袋はどんな形が良い?
また、避難の際は危険な場所があるかもしれません。移動中に両手をあけて走って逃げれるように、リュック型の袋を準備するのがおすすめです。
一方で、住んでいる地域によってはキャリーカートやスーツケース・トラベルバッグに入れても良いかもしれません。例えば「避難所まで広くて安全で平坦な道が続く場所に住んでいる場合」や、「平坦な場所が多く、複雑でない地形をしている」ような場所にお住まいの場合は、スーツケースの方がモノが多く運べる・楽に多くのモノを移動できるといった利点もあります。
ただし、巨大地震の際は液状化現象などにより、道がガタガタになることがありません。普段平らな地面が平らのままとは限りません。その点も考慮すると良いでしょう。
リュック型にするか、スーツケース型にするかは、皆様の状況次第で選んでくださいね。
非常用持ち出し袋は、どのくらいの重さが良い?
非常用持ち出し袋を準備する際に考えなければいけないのが、非常用持ち出し袋の重さと、想定する被害のバランスです。
入念に準備しすぎると袋が重くなってしまい、軽さを追求するといざという時の品物が不足してしまいます。他の防災本やサイトで「女性は5kgにしましょう」とか「15kgが目安です」など具体的な重さを示していることもありますが、あくまでも目安でしかありません。
一人ひとりの重さの感じ方は違うため、必ず自分で背負って、走って逃げることができる重さか確かめることが必要です。自分が持ち運べる重さの中で、必要なものを取捨選択していくのが、準備方法の理想となります。
重さに正解はない。ひとりひとりの状況合わせた調整を。
必要なものリスト(リストの中から、自分が必要なものを選ぶ)
非常用持ち出し袋の中に入れるものにも、優先順位があります。キーワードは「自分専用」です。
「自分専用」のモノを優先的に入れて
例えば持病を持っていたり、頭痛や腹痛などに悩まされている人、生理が重い人など、ひとりひとり状況が違います。「常備薬」は避難所に行っても備蓄しておらず、他の人が持っているとも限りません。「常備薬」は優先的に持つようにしましょう。
また、眼鏡やコンタクトなども自分しか持っていないものになります。視界が悪くなってしまうと生活どころか避難をする際にも危険が伴います。目が悪い方は、使わなくなった古い眼鏡を避難リュックに入れるなどして対策を取りましょう。
- 水(ペットボトル500ml・1本)
- 常備薬
- ペットシーツ(防災シーツの代用)
- タオル
- 風呂敷・手ぬぐい
- エア枕・クッション
- ラップ・アルミホイル
- 新聞紙(3部を目安に)
- レトルト食品
- フリーズドライ食品
- 缶詰
- 食器セット(箸・フォーク・スプーン)
- アロマキャンドル
- 着火ライター
- LED懐中電灯
- USBケーブル
- 大容量モバイル充電器
- ロープ
- 布ガムテープ
- 油性マジックペン
- 軍手
- 鎮痛剤
- 消毒液
- うがい液
- マウスウォッシュ
- ハッカ油
- 救急セット
- 圧縮タオル
- たためるシリコンコップ
- 穴あきペットボトルキャップ
- 45Lゴミ袋(50枚程度)
- ガーゼ
- サージカルテープ
- 携帯用ゴミ袋
- 使い捨てショーツ
- レインジャケット・パンツ
- 懐中電灯
- 乾電池
- 携帯充電器
- マスク
- 帽子
- 厚手の手袋
- 厚手の靴下
- ストール
- ティッシュ
- 除菌ウェットティッシュ
- ラップ
- 飲料水
- ガム
- ソーイングセット
- 使い捨てカイロ
- 冷却シート
- 非常用トイレ
- 筆記用具
- 小銭
- 万能ナイフ
- 家族写真
- 歯磨きセット
- ビニール袋(コンビニ袋)
- イヤホン(充電しなくても使えるもの)
- 健康保険証のコピー
- 家族写真
- 眼鏡
- コンタクトレンズ
女性の場合
女性の場合は、以下のものも+αで所持しておくと良いでしょう。特に、避難生活の悩みの上位にくるのが「清潔さ」に関する項目です。しっかり準備しましょう。
- 生理用ナプキン
- おりものシート
乳幼児がいる場合
乳幼児がいる場合は、大人がいる場合よりも入念な準備が必要です。
とくに、授乳期の0歳~1歳児がいる場合は、非常用リュクの中身を普段よりも細かい頻度でチェックするなど工夫が必要です。赤ちゃんを背負った状態で必要な物資を運ぶことができるのかは、一度確認しておくと良いでしょう。
- 粉ミルク
- 液体ミルク
- 哺乳瓶
- 離乳食
- おむつ
- 防臭袋
- おしりふき
- 母子手帳・保険証のコピー
参考情報:非常用持ち出し袋を準備している家庭はとても少ない。
自宅に防災バッグを常備しているか聞いたところ、「常備している」と答えたのは28.9%と3割以下で、7割近くが「常備していない」(66.3%)と答えました。
https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF0958.html