こんにちは、もしもにスタジオ代表の防災士うめいです。
このサイトでは「防災をデザインする。」をテーマに防災に関するお役立ち情報を発信しております。
今回は「乾電池の保管方法&収納」についての記事です。
乾電池の保管方法について、悩んでいる
乾電池を収納するケースを探している
乾電池の正しい保存方法や液漏れ対策を知りたい
乾電池の保管方法・収納のポイント
この記事では、乾電池の正しい保管方法を知った上で、美しく収納できる方法やケースについてご紹介しています。乾電池を安全に保管するポイントをおさえながら、美しく収納する方法について知りたい方は、ぜひご覧くださいませ。
乾電池の保管方法・収納ケース選びは難しい
乾電池を正しく保管するための収納ケース、選び始めるとなかなか見つからないですよね。
整理収納AD(アドバイザー)になって10年経つ私ですが、なかなか良い保管方法がなくずっと悩んでいたのが「乾電池の収納」についてです。
乾電池の大きさはバラバラで、新品や使いかけのものが混在します。さらにはボタン電池や充電池まで、多くの種類があります。おまけに保管方法を間違えると、発火の危険性もある取り扱いが難しいアイテム。実は乾電池はかなり収納難易度の高いアイテムです。
今回、そんな乾電池収納を研究しつくした、整理収納アドバイザーで防災士の私が、安全で美しいベストな電池の保管方法・収納ケースを写真を交えてご紹介します。乾電池の保管方法に向き合い、様々な商品を試し「これだ!」という結論がでましたのでご紹介します。是非、皆様の乾電池の収納ケース選びにお役立ていただけますと嬉しいです。
無印良品で簡単に手に入るケースを使うから誰でもマネできるにゃん♪
さて、乾電池を収納するケースをご紹介する前に、まずは乾電池の理想的な保管方法についておさらいします。
保管方法を守らないと、電池の寿命が縮まったり、液漏れ起こして人体に悪影響を及ぼしたり、最悪の場合火災の原因になることもあります。正しい保管方法で、安全に長く使えるようにしましょう。
フィルムをつけたままプラスチック製・紙製の箱で保管
まず、購入した時についてくるフィルムははがさずに、つけたままにしましょう。
理由は2つあります。
① フィルムが絶縁体の役割を果たし、ショートを防止する
② 新品と一度つかったものの見分けがつく
なお、金属製の箱に入れるのは絶対にNGです。最悪の場合、ショートして発火します。
夢の国のお土産で貰った可愛いブリキ缶に乾電池を入れている方は、安全のためにプラスチック製か紙製の箱に今すぐ移動させましょう。
一緒に保管してはいけない「金属類」
保管するときの注意点として、金属類と一緒に保管しないことが大切です。金属類は電気を通してしまうため、一緒に保管することで液漏れ・ショート(発火や火災の原因)の原因になります。クリップやコイン(お金)、爪切りなどと一緒に保管しないようにしましょう。
また、電池だけを保管する場合でも、乾電池のプラス極とマイナス極を接触させないような配置で収納することが大切です。プラス極とマイナス極が触れる状態で保管すると、最悪の場合乾電池がショートします。乾電池がショートすることで大きな電流が流れて、やけどや火災の原因になります。
電池の保管方法を間違えると火災になるのは怖いにゃ~!!
2021年には、ばらばらに混ぜて保管していた乾電池が突然ショートして、住宅が全焼してしまった火災事故が起こっています。(気になる方は被害者の方のインタビュー動画をご覧ください。)
保管温度は10度~25度が適温。35度以上の高温や多湿な環境を避ける
乾電池を保管する際は、温度管理が大事です。10~25度が適切です。30度を超えてしまうと電池の寿命が縮まるだけでなく、液漏れなどを起こしてしまうことがあります。
なので、電池を保管する際は、温度変化の激しいベランダや屋外の倉庫、車内などは避けてください。日本の環境であれば、基本的には日のあたらない屋内空間で保管すれば問題ないでしょう。
未使用の電池と使用済みの電池は分けて
電池を使用する際に、使用済みの電池と未使用の電池を同時に使うことで、液漏れを起こしてしまう可能性があります。いざというときに未使用の乾電池ばかりということにもなりかねません。
中途半端に利用した電池なのか、新品なのかわかるようにして、収納を分けて保管をしましょう。
コラム:液漏れって何?
乾電池が液漏れしている状態というのは、白い結晶が乾電池にまとわりついている状態です。この白い結晶の正体は「電解液」と言います。
アルカリ乾電池は水酸化カリウムを主成分とする「強アルカリ性」の電解液ですが、マンガン乾電池は塩化亜鉛を主成分とする「弱酸性」となっています。アルカリとマンガンで電解液の性質が違うのですね。どちらも直接手で触ったり、目にはいらないように注意しましょう。
乾電池の保管に最適な収納は「無印良品+100均」
さて、乾電池の保管方法のルール踏まえた上で『どのような乾電池の保管方法がベストか』をご紹介します。
・未使用と使用済みの乾電池は分ける
・プラスチック製or紙製の収納
・プラス極とマイナス極が触れないように保管する(ボタン電池なども含む)
さらに今回、乾電池を安全に、使いやすく、美しく保管・収納をするにあたって以下のようなことにもこだわっていきます。
・防災用の備蓄電池も一緒に入れる(備蓄収納)
・電池の充電器や、電池チェッカー、スペーサーなども一緒に収納する(グルーピング)
・なるべく乾電池を取り出すまでのアクションを少なくする(アクション数の削減)
上記のポイントをおさえながら、シンデレラフィットして美しい収納を実現できるのが、無印良品の「ポリプロピレン小物収納ボックス6段」を使った方法です。
\ 乾電池の収納は無印良品の収納ボックスで解決! /
それでは、収納方法を解説するにゃん~♪
▼ 無印良品「小物収納ボックス」を使って
美しく整理収納する3ステップ
【STEP1】家にある電池関係のものを全て集める
まず、家中に散らばっている電池関係のアイテムを一か所に集めましょう。
この時、乾電池だけでなく、「乾電池スペーサー」「乾電池チェッカー」「乾電池充電器」「乾電池式モバイルバッテリー」など、乾電池に関するアイテムを全て集めるのがポイント。
電池を複数の場所に収納してしまうと、管理しきれずに探し物が増えてしまう原因になります。
できれば、一カ所で管理できるようにしましょう。
ただし、家が広い場合や個室が多い方は、2,3カ所に分けて管理することも検討してください。(例えば、3階建てのご自宅や、離れがあるような大きなお家に住んでいる方です)
自宅にどのくらいの乾電池があるのかを把握し、適切に管理するためにも一か所で集中管理することが重要です。
【STEP2】6段ある小物収納ボックスを用途別に分ける
次は、無印良品の「ポリプロピレン小物収納ボックス6段」の出番です。100円ショップなどと比べると、収納ボックスとしては価格が高めですが、シンデレラフィットする&頑丈なのでずっと使えます。楽天スーパーセールや無印良品週間など、安くなっている時期を狙いましょう。
この、6段ボックスは仕切りがついており、単3乾電池の高さがシンデレラフィットします。
6段ボックスさえ買ってしまえば、どのように使ってもキレイに乾電池を収納できるのですが、折角なので私の収納方法をご紹介します。
私の場合、防災備蓄用でかなり多くの乾電池を収納しているので、重量もそれなりになります。
防災用でどのくらいの電池が必要か気になる方は関連記事をご覧ください。
6段ボックスは、縦の状態で販売されていますが、実は横にしても使える優れもの。簡単に倒れないように「横」にして収納するのがおすすめです。地震対策で滑り止めマットなどを使うとさらに◎です。
【上段には軽くて小さくてよく使うモノを入れる】
1.充電池(未充電のもの)&充電器
2.ボタン電池(新品/使いかけ混合)・電池チェッカー
3.充電池(充電済のもの)&単3・単4の使いかけ電池
【下段には重くて大きくて使用頻度の低いモノを入れる】
4.単4電池(新品)
5.単3電池(新品)
6.単1電池・単1スペーサー
・重いものは下に入れる(地震対策)
・すぐ使う電池(使用済み乾電池や、充電済み充電池)は右側にする(右利きの場合)
・電池のプラス極・マイナス極が触れないように「シンデレラフィット」するケースに入れる
単3電池・単4電池はシンデレラフィットするケースに入れて
電池の収納は、「シンデレラフィット」させるのがポイントです。
シンデレラフィットさせることにより、見た目も非常に美しくなりますが、収納時に電池がぐちゃぐちゃになってしまうとプラス極とマイナス極が触れ合い、最悪の場合ショートしてしまいます。これを防止するためにも「シンデレラフィット」は重要なのです。
例えば、以下のような電池専用のケースに入れて収納するのが理想です。
電池の専用ケースでなくても、ダイソーなどの100均で、電池にシンデレラフィットする収納ケースを探すのもおススメです。
私が色々試した結果、ダイソーの「旅行(トラベル)コーナー」に置いてあった「トラベルケース」が、乾電池収納に最適。単4を6本入れるのにシンデレラフィットしました!しかも、このケースが無印良品の小物収納ボックスに収納するにもジャストサイズなのでオススメです。もしかしたらダイソー以外のキャンドゥやセリアにも置いてあるかもしれないので、見かけたら是非購入してみてください。
シンデレラフィットはやっぱり気持ちいいにゃん♪
【STEP3】ラベリングをして完成!
収納場所が決まったら、最後にテプラなどでラベリングすることが大切です。
ラベリングが重要な理由
・必要なものがすぐに取り出せる
・元に戻す場所が一目でわかる
・自分以外の人にも収納場所が伝わる
ラベリングをさぼってしまうと、家族など一緒に暮らす人に収納ルールが伝わりません。戻す場所も曖昧になり、結局ぐちゃぐちゃになっていってしまいます。
今回、私が使った無印良品の「小物収納ボックス」はホワイトグレー色なので、中身が外からはわかりません。
効率的に電池を取り出せるようにするためにも、必ずラベリングをするようにしましょう。
ちなみに、私が愛用しているテプラのカラーは「12mmの透明×ゴールド」です。
収納には透明×ゴールドテプラがおすすめ
・普段はあまり目立たない
・高級感がある
・文字を読む際ははっきり読める
上記のメリットから、もう10年近く愛用しています。整理収納アドバイザー仲間からも好評のカラーですので、是非採用してみてください。
「テプラ」を整理に使っている人は多いと思いますが、テープは何色を使われてますか?🤔
— もしもにスタジオ【公式】@うめい|防災をデザインする。 (@moshimoni_com) October 21, 2023
私のおすすめは断然「ゴールド × 透明」のテープ✨
色の組み合わせ次第で悪目立ちすることがありますが、透明×ゴールドなら…
▶︎普段は目立たない
▶︎必要な時に読める
▶︎高級感を演出
おすすめです😌 pic.twitter.com/yZylUJJWRb
電池収納するなら無印良品にラベルを貼って管理するのがおすすめだにゃん♪
参考:防災グッズを「単3電池」で揃える作戦は”アリ”
コラム:防災グッズを「単3電池アイテム」で揃えて電池収納をスッキリ
防災の観点で、『色んな種類の乾電池を所持する』のではなく、『防災グッズを単3電池で揃える』という考え方もあります。防災グッズを全て単3で揃えてしまえば、あとは単3電池をいっぱい備蓄しておけばよいだけだからです。
私も、防災グッズを購入するときは、なるべく単3電池で動くものを意識して購入しています。こうすることによって、多くの種類の電池を在庫する必要もなくなるので、電池の収納がスッキリするのです。
防災時の乾電池の選び方などについて詳細を知りたい方は、下記もあわせてご確認下さい。
乾電池の保管方法で、身近な道具を使うパターンもあります
さて、ここまでは乾電池を無印良品のケースに収納することをご紹介してきましたが、どの家庭にもあるグッズで乾電池を安全に長持ちさせる保管方法があります。「裏技」的な方法としてご紹介しますので、是非参考にしてくださいませ。
袋を開けてバラバラになってしまった乾電池を「ラップ」でまとめる
新品の乾電池を一度開封してしまうと、ビニール袋から出てしまい「どれが新品だかわからない」ということもあります。
そんな時は「サランラップ」や「クレラップ」に代表されるラップフィルムを使ってまとめる裏技です。前述したとおり、プラス極とマイナス極が触れ合う状態での保管がNGなので、プラスマイナスをそろえてラップでぐるぐる巻きにして保存しましょう。
「ガムテープ」を使って電極をふさぎながら、まとめる
乾電池の保存に不安がある方は、テープを使って電極をふさいでしまう方法もあります。
ガムテープは絶縁素材のため、プラス極・マイナス極にしっかり張って保管することで通電を防ぐことができます。しっかりと電極を包むようにして保管することで、安全に管理ができるようになります。
ただし、水を含むと通電性が上がってしまうため、湿度が高くなる場所での保管は避けましょう。
また、あまりにもぐるぐる巻きにしてしまうと、取り出しづらいため必要最低限の量で止めるのがポイントです。また、保存条件次第ではテープののりが電池に残ってしまうため、気になる人は「ラップ」で包むようにしましょう。
「セロテープ」を使って、巻いて保管
ガムテープと同様、セロテープを使って保管するのもOKです。電極同士がふれないように保管するのがポイントなので、乾電池を複数束ねてバラバラにならないように巻いて保管するのがポイントです。
とはいえ、こちらもテープや保存環境によっては、はがした時にべたべたになります。長期間保存の際は無理にテープ類を貼って保管しようとせず、買ってきた際のビニールをはがさないで保管することを心がけてください。
参考:乾電池の保管方法がわかりやすい動画
2023年6月20日に放送された「す・またん」で乾電池の保管方法についてわかりやすく説明していたのでご紹介します。
この記事は「【乾電池の保管方法】整理収納ADの防災士が解説!ケースや100均グッズ・液漏れ対策について」というタイトルの記事を24.5.19に修正しました。