出産のタイミングは、防災を見直すのに最適な時期です。赤ちゃんが生まれる前に防災備品の見直しをして、家族を迎えるための準備をしっかりしていきましょう!
子供が生まれる予定の方で、防災が気になる方
出産前に防災備品を見直したい方
子供が生まれたらどんな防災グッズを準備すれば良いか知りたい方
出産前に防災まわりの点検は必須
こんにちは、もしもにスタジオ代表・防災士のうめいです。
「防災をデザインする。」をテーマに防災情報や防災ノウハウを発信しています。
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この記事を読まれている方は、出産を控えている方か、そのご家族ではないでしょうか。
私にも二人の子供がいますが、出産後は毎日過ごすだけでもとても大変で、とても防災のことなんて考える余裕はありません。
ですから私は、赤ちゃんが生まれる前に防災備品のチェックや家の中の危険な場所がないかを点検するようにして欲しいと思っています。
特に今回は赤ちゃんを迎えるにあたってどのような防災備品が必要なのかということを書いていきたいと思います

赤ちゃんを抱えながらの避難は大変
巨大災害はいつやってくるか分かりません。もしかしたら赤ちゃんが生まれてすぐ大きな災害に遭う可能性だってあります。もしそうなってしまった時に防災の準備ができていなければとても大変な思いをすることでしょう。
実際に過去の日本で起きた巨大災害の際は子連れの方は大変な思いをした記録が残っています。
例えば「粉ミルクが足りない」「おむつが足りない」「お湯がない」「避難はできたがおもちゃなどがない」など様々な大変なことがあったという記録が残っています。
そこで今回は、出産後すぐに巨大地震が起きても最低限の避難ができるような防災備品のグッズをリスト化しました。0歳の赤ちゃんを連れての避難でも困らないように出産前から赤ちゃん連れの避難ができる準備をしておきましょう。
出産前に読んでおきたい、1歳の子どもを抱えて被災した体験談&防災対策本
実際に1歳半のお子さんがいる家庭で東日本大震災の被災者となった漫画家アベナオミさんの書籍もおすすめです。

0歳の赤ちゃんがいる家庭の防災備品リスト
防災備品は大きく2つに分けることができます。
ひとつは「防災備蓄」といって、家に備え置いておくもの。
もうひとつは「緊急避難袋」といって、すぐに逃げ出すことができるように、重要なものをカバンやリュックなどに入れておく防災備品です。
【0歳用】緊急避難袋用の持ち出し品リスト
0歳の赤ちゃん用の避難グッズは親の避難グッズと一緒にまとめておくようにしましょう。
- 液体ミルク
- 水
- 携帯哺乳瓶
- マグ
- ベビーフード
- バスタオル
- 母子手帳保険証のコピー
- ウエットティッシュ
- 洗浄綿
- コットン
- 使い捨てカイロ
- スプーン
- 紙皿
- 紙コップ
- おしりふき
- 紙おむつ
- 汚れたおむつを入れるビニール袋
【0歳用】防災備蓄品リスト
防災備蓄品は在宅避難中に、一週間ほどインフラが止まって買い物ができないことを想定して、「耐え忍ぶ」ための用意しましょう。

場所に余裕があれば1週間分の防災備蓄をすることが理想です。特にお腹が空いたなどの状況は大人は我慢できても赤ちゃんは我慢できないことが多いです。もしもに備えてしっかり準備をしておきましょう。
- 紙おむつ15枚
- 液体ミルク10本
- 粉ミルク10本
- 着替え3着
- おしりふき1パック
- タオル
- タオルガーゼ
- 除菌シート
持ち出し袋セット例
被災経験のあるママたちのインタビューや座談会を経て商品化された「赤ちゃんとママを守る防災リュック(廃盤)」では、防災セットの中身を公開していました。現在は廃盤となってしまい、このリュックを手に入れることはできませんが、中身を参考にすることはできるかと思います。
上記のリュックに入っていた防災グッズは以下のリストの通りです。
- 保存水(500ml×3本)
- カロリーメイト ゼリー(2袋)
- カロリーメイト ブロック(4本入り×3箱)
- 母乳パワープラス(錠剤・90粒入)
- 明治ほほえみ らくらくキューブ(16袋入り)
- 母乳実感 哺乳びん(160ml・プラスチック製・アニマル柄)
- ミルクポンS(顆粒タイプ・20本入)
- ベビーフード(パウチタイプ・3食)
- ベビーおやつ
- 歯みがきナップ(14包入)
- ベビーミルクローション(120ml)
- トイレで使ってそのまま流せるおしりナップ おでかけ用(22枚入り)
- エイデンアンドアネイ マルチケット(sun&moon)
- 天使のはぐ コンビ肌着(60cm・黄)
- ホットマン ハンカチ
- 超立体マスク(ふつうサイズ・7枚入)
- 携帯充電もできるラジオ付きダイナモライト
- ホイッスル
- トイレの凝固剤(10個入)
- オリジナルネームタグ
- 赤ちゃんとママを守る防災ノート
※こちらの非常用持ち出し袋の中身は、一時避難で3日間を生き延びることを想定してセットされた内容となっています。
赤ちゃん専用 防災セットを買うのもあり
理想は各家庭の状況に合わせて防災備品を準備することが望ましいですが出産前は忙しくてそうもいかない事もあるかと思います。そんな時は防災士が監修した防災グッズセットを購入するのもありです。
ただし購入して終わりではなく、きちんと中身を確認して自分の状況に合った防災セットに調整をすることを忘れないようにしてくださいね。
なお、赤ちゃんに特化した防災グッズのセットも販売されていますので、是非自分にあった防災セットがあるか、チェックしてみてください。
まとめ
赤ちゃんの生まれる準備と言うとどうしてもベビーカーやかわいい服などに目が行きがちです。しかし、防災備品についてもしっかりと準備をしておきましょう。国の発表によると30年の間に70%以上の確率で巨大地震が来るという予想がされています。
もしかしたらあなたは、自分に限っては子供が小さい時に巨大地震は来ないと思っていませんか?「自分に限ってそんなことはない」「私は絶対に大丈夫」と思い込んでしまうのは正常性バイアスという人間の心理です。
もしかしたら自分も避難することになるかもしれない。その時に、これから生まれてくる小さな赤ちゃんの命を守れる準備ができているか。そういった視点で防災備品を準備して行ってくださいね。

