旅行防災ポーチの中身は?被災体験談24人の分析で見えた必需品

今回は「旅行用の防災ポーチ」についての記事です。

この記事はこんな人にオススメ

旅行の計画があるが、地震など災害が気になる

必要十分な、旅行用の防災ポーチの中身が知りたい

旅行中に被災した時に、本当に役立つ防災ポーチを作りたい

こんにちは、もしもにスタジオ代表・防災士のうめいです。
「防災をデザインする。」をテーマに防災情報や防災ノウハウを発信しています。

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・インテリアコーディネーター/整理収納アドバイザー
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目次

旅行に持って行きたい防災ポーチ

皆さんは防災ポーチ、持ち歩いていますか?
普段持ち歩いていない方も、旅行中の知らない土地を歩くならぜひ、防災ポーチは持っておきたいものです。

そこで、旅行中に被災した方の体験談24個を分析し、得られた知見をもとに本当に必要なものを厳選した「旅行用防災ポーチ」づくりをご紹介します。

旅行用の防災ポーチ。ポイントは「常に持ち歩ける重さ」

旅行の時、大きめのバッグやキャリーケース(宿泊用)と、小さめのリュックやポシェット(観光用)で、2つ以上のカバンを使い分けている方が多いと思います。

今回ご紹介する防災ポーチのアイテムは全部入れても371g。
ペットボトル飲料よりも軽く、常に持ち歩いても負担にならない重さのものです。

もしもにゃん

せっかく用意した防災ポーチも、重くて宿に置いてきてしまったら本末転倒だにゃ~

ここからは、旅行で被災した数々の体験談から見えてきた、『本当にもつべき防災ポーチの中身』についてご紹介していきます。

旅行中に被災した人は何に困っていたのか?

さて、防災ポーチの中身についてご紹介したいのですが、その前に。

まずは、実際に旅行中に被災してしまった人がどんなことに困ったのかを一緒に見ていきましょう!

こちらの記事では、旅行中に被災してしまった方の体験談を分析し、「どんなことに困ったのか」の集計をしました。結果は以下の通りです。

旅先での地震被害で「困ったことランキング1」1位帰宅・移動手段2位停電・電源確保3位トイレ・衛生問題4位寒さ5位現金

そして、「持っていてよかったもの」についてもご覧ください。

旅先での地震被害で「あってよかったものランキング」1位モバイルバッテリー2位ウェットティッシュ2位・食料4位防寒着4位現金6位携帯ラジオ

さらに、もう一つデータをお見せします。
こちらは、「旅行中に被災して、何日後に帰宅できたか」の集計データです。

旅先で被災してから平均「1.9日後」に帰宅の円グラフ・内訳3日後4件・翌日3件・2日後2件・当日1件

旅行中に被災してしまうと、通常の災害対応のほか「帰宅するまで2,3日かかる」というのもポイントになります。

こうやってデータを見ていくと、旅行中の防災ポーチに何が必要かがイメージしやすくなります。
それでは、旅行中に持って行くべき防災ポーチの中身について、詳しく見ていきましょう!

旅行用の防災ポーチに最低限入れておきたいアイテム

旅行の時に持ち歩きたいアイテムを8項目でご紹介します。
もちろん、これより多くなってしまってもOKですが、前述した通り「常に持ち歩ける重さ」を超えないようにするのがポイントです。

これから紹介するアイテムを参考にしながら、皆さんのオリジナル旅行用防災ポーチを作ってみてくださいね。

これから紹介するアイテムの中には「スマホ」「モバイルバッテリー」「メガネ」「持病の薬」などのアイテムは入っていません

「普段使いはしないが、非常時にあると助かる」という観点で選んだものですので、皆さんにとっての必携品は、防災ポーチとは別で必ず持ち歩くようにしてくださいね。

もしもにゃん

とくに、被災時にもっていてよかったものランキング1位の「モバイルバッテリー」はお忘れなくにゃん!

1.食料(飴・ようかん・ガムなど)

「食料」は旅先の被災時に「持っていてよかったものランキング」の同率2位にもランクインしていたアイテム。

旅行にはトラブルがつきもの。
飛行機や電車が止まってしまったり、時間を持て余すこともあるかと思います。
そんな、小腹が空いたときにも役に立つ「食料」は、防災ポーチ入りを検討したいアイテム。

とくに、旅行時に被災してしまうとまず食料の入手が困難となります。
地震後すぐにコンビニの食料は完売となり、『売れ残りのカップラーメンに、アイスコーヒー用の氷を溶かして食べた』というエピソードもあり、なかなか厳しい状況が想定されます。

防災ポーチに入れるなら、つぶれても食べることができ、暑さでも溶けない「ようかん」を優先して選んでおきたいところ。私が持ち歩いているのは井村屋のえいようかんです。

ほかにも素早くエネルギー摂取もでき、口の渇きも緩和できる「飴」も優秀です。
災害に特化した6年保存OKの飴なんかも売っていたりします。

もしもにゃん

食料じゃないけど、キシリトール配合の「ガム」は、歯磨きができない時の虫歯予防効果も期待できるから、これも候補だにゃ~♪

クッキータイプの食料やカロリーメイト的なものは、カバンの中でボロボロになってしまう上、口の中が渇いてしまうため、あまりお勧めできません。

被災体験談は、旅行先で買っていた「お土産(明太子)」に助けられたというエピソードがありました。
なので旅先では「お土産を先に買う」という方法もアリです。

とはいえ、お土産を買っても宿に置いてきたタイミングで被災してしまえば元の木阿弥。常に持ち運ぶのが大事です。
(実際、荷物を宿に置いたタイミングで被災した方もいました…。)

重量メモ:えいようかん…1個62g

2.ライト

旅行中の災害で困ったこと2位は「停電・電源確保」でした。
ということで、携帯用ライトは常に持っておきたいところ。

地震災害で停電になってしまった方のエピソードには「手に入れたろうそくの火で、食事をしている方」もいらっしゃいました。
ただ、余震が続く中でのろうそくの使用は火災の危険も伴うため、食事中の食卓を照らせる程度のライトがあると安心です。

また、ただでさえ見知らぬ土地。
夜に被災してしまうと、どのような道が続いているかもわからず危険です。
特に、夜に津波から避難することなども想定すると、ライトを使っての移動は必須になってきます。

ライトにも色んな種類のものがあるのですが、防災用のライトは以下の条件で選ぶのがおすすめ。

旅行用に持ち歩きたい防災ライトの条件

1.両手をふさがない(危険な道を歩く可能性がある)
2.軽い
3.広い範囲を照らせる(ランタンのように使える)

上記の条件だと、軽くていろんな場所に取り付けられる、面発光タイプのLEDライトがおすすめ。
クリップを服に挟めば、ヘッドライトのように周囲を照らしながら両手フリーで行動できます。

▼こういうタイプのライト

ムサシ(MUSASHI)
¥1,203 (2026/07/07 00:13時点 | Amazon調べ)


一方、片手がふさがってしまうペンタイプのライトは、移動時に片手がふさがってしまうだけでなく、食事・トイレ時の扱いが難しいです。

少しかさ張ってしまいますが、「ヘッドライト」は両手がふさがらないので、荷物に余裕がある方はこちらでもOKです。
▼乾電池1本で動くコンパクトなヘッドライトもあります

明るさは、夜道でも周囲の様子がわかる200ルーメン以上あるものが良いでしょう。

スマホのライトでも良いのでは?
たまに「災害時はスマホのライトを使います」っていう方もいらっしゃいますが、災害時にスマホの電池残量って1%でも惜しいものです。
それに、一般的なスマホ(最新のiPhoneも)ライトの明るさは、50ルーメンほどなので、夜道を歩くには少し厳しめ。
防災用ライトは別で持ち歩くのがおすすめです。

重量メモ:RITEXライト…1個43g

3.ウェットティッシュ

ウェットティッシュは「旅行先で持っていてよかったものランキング」でも同率2位に入っているアイテム。
普段使いのポーチに入っている方も多くいらっしゃるはず。

防災ポーチに入れておけば、普段の食事時や手が汚れた時などのちょっとしたシーンなどでも役に立ちます。

災害時にウェットティッシュがあれば、手を拭くだけでなく、食器を拭いたり、顔や身体を拭くこともできます
旅先で被災した方の体験談として、「2日間を通して割り箸が1膳しかなかったが、除菌ティッシュがあったから拭いてやり過ごすことができた」という声もありました。

ウェットティッシュにもいくつか種類があります。
除菌ができる「アルコールタイプ」と、幅広い用途に使える「ノンアルコールタイプ」です。
両方を持って、シーンによって使い分けるのが理想です。

しかし、防災ポーチの軽さを追求してどちらか一方を持つのであれば、色々な用途で利用できる「ノンアルコールタイプ」がおすすめ

もしもにゃん

アルコールタイプだと身体を拭けないにゃ~

身体を拭いたり、汚れを拭きとったり、トイレの際も使用できるタイプもあります。

重量メモ:エリエールウエットティシュー…1個39g

4.携帯用トイレ2回分

災害時、真っ先に困るのが「トイレ」です。
「旅先で困ったことランキング」の3位でも「トイレや衛生問題」が挙げられていました。

旅行先で地震被害に遭った人の中には、避難所のトイレが汚物まみれで使えなかったという報告もあり、旅先に携帯トイレを持って行くのは必須です。

旅先で被災した方の体験談を分析していくと、通常利用できるレベルの綺麗なトイレを確保できるまで、平均して1.5日かかることがわかりました。(発災当日を1日目とすると、翌日の午後までには衛生的なトイレを確保)

1日のトイレの回数は5~7回と言われているので、5回分もあればだいぶ安心レベルかと思います。
ただ、非常用のためだけに大量のトイレを持ち歩くと、今度はかさ張ってしまいます

なので、個人的には2回分程度の非常用トイレを持ち歩くのがバランスが良いと思います。
2回分があれば、「緊急事態をしのぎ、綺麗なトイレが使えるまでのツナギ」にはなりそうです。
(2回分を使い切るまでに、トイレを探す必要がありますが…あとは、どこまで想定して備えたいかでバランスをとってみてください。)

もしもにゃん

ぽけっトイレは1個で22gだから、5個持っても100gだにゃ~。
みんなの「心配度」にあわせて持つ個数を変えてもOKにゃん♪

▼超小型で非常用トイレとしても完成度が高いぽけっトイレがおすすめ。防臭袋も最強レベル。

被災者体験談を見ていくと、トイレが見つからなかった時の応急処置は以下の通り。
※推奨しているわけではなく、「携帯トイレがあれば以下の行為は避けられるよ」という意味です。

・避難所の外に穴を掘って埋めた
・断水した便器に汚物がたまり、トングで取り除く必要があった
・便器にゴミ袋セットし、各自ペーパー敷く。用を達したら、ペーパーを捨てる
・水洗便所のポリタンクに水を流し、レバーをひねって手動で洗浄

重量メモ:ぽけっトイレ…1個22g(2個44g)

5.暑さ・寒さ対策(エマージェンシーシート)

旅先被災での「困ったことランキング」4位には「寒さ」がランクイン。

ただし、集計元が『能登半島地震』(1月1日)や北海道の『胆振東部地震』(9月・最低気温15度)が大半を占めたことが要因だと考えられます。

そのため、「寒さ」だけでなく、「暑さ」も含めた季節ごとに合わせた対策が必要になります。

とくに最近では、温暖化による熱中症も問題となっており、夏は「暑さ対策」も必須です。
▼暑さ対策で使えるグッズは関連記事でもご紹介しています

そんな中、防災ポーチに入れるべきは、エマージェンシーシートです。
▼私が持ち歩いているのはコレ。カサカサ音がしないのがおすすめ。

エマージェンシーシート(アルミシート)があれば、身体に巻くだけで寒さ対策ができます。
被災体験談では、空港で毛布が配られたものの、個数制限があり人数分は手に入らなかったというエピソードもありました。
なので、万が一のためにエマージェンシーシートを持っておくと安心そうです。

それだけでなく、アルミシートをタープみたいに貼ることで日光を反射できるので、暑さ対策にもできるらしいです。

もしもにゃん

暑さ対策にもなるのは気になるにゃ~!!
はやく実験しに行きたいにゃ~


(今後、実験することがあれば私のXインスタでご報告します。良ければフォローお願いします!)

重量メモ:SOLエマージェンシーシート…1個70g

6.現金

次は「現金」です。
キャッシュレス時代に現金を持ち歩いていない方も多いと思いますが、旅先の被災時に現金は必須です。
防災ポーチの軽量化を意識するなら、かさ張らない&軽い『1000円札』の複数枚持ちがおすすめ。
もし重さが気にならないなら、小銭を数枚持つのもアリです。

ひとくちメモ:現金を持っていた方には、以下のような体験談がありました。
・自販機であたたかい飲み物や、飲料水が買えた
・タクシーで「2万円以上かかる」といわれたが、宿泊費を現金で持っていたため対応できると思った
・停電した街のコンビニで、現金を持っている人だけ買い物できた(キャッシュレス不可)

1万円札や5千円札は、自販機で使えなかったり、おつりが出せないお店で使えない(あるいはおつりが受け取れない)などのリスクがあるため、1000円札が推奨です。

災害関係なしに、旅行中では思わぬ場所で「現金のみ」のお店に遭遇したり、小銭が必要な賽銭箱に出会うことがあります。

1000円札+ちょっとした小銭を持ち歩くことで、旅行を存分に楽しむこともできそうです。

重量メモ:1000円札…1枚1g(5枚で5g)

7.携帯ラジオ

次にご紹介する防災ポーチに入れたいアイテムは「携帯ラジオ」です。

旅先で被災してしまった際に、スマホの充電は残しておきたいところ。
もちろん、スマホで情報収集をすることもできますが、あっという間に電池を消耗してしまいます。

スマホは情報収集の他にも、連絡手段・緊急地震速報の受信・宿や高速バスのオンライン予約など、利用すべき重要なシーンがあるため、「メインの情報収集はラジオ」がおすすめです。

実際、胆振東部地震で北海道がブラックアウト(北海道全土が一日以上停電した)した際は、必要な情報が入手できず、ラジオで初めてその状況を知ったという方もいらっしゃいました。

同じような理由で、スマホの利用を極力セーブするために、「時間の確認手段」をスマホ以外にすると良いという意見もありました。
携帯ラジオで時間が確認できる機種もありますし、もちろん腕時計を持つのも有効です。

防災ポーチに入れるなら、軽い携帯ラジオを選びましょう。

もしもにゃん

ライターサイズ ラジオ」で検索するといっぱい軽いラジオが出てくるにゃん~!


私のおすすめはUSB-TypeCで充電OK&単4電池でも動いて、51gという驚異的軽さの東芝のラジオがおすすめ。
もし、充電がなくなってしまっても、市販の単4電池が手に入ればラジオが聞けます。

▼Youtubeでの解説動画も好評です。(4万回再生ありがとうございます…!)

重量メモ:携帯ラジオ…1個74g(単4電池2本入り)

8.油性ペン&メモ帳

最後にご紹介するのは「油性ペン」です。
旅行中に被災してしまった方の1番の困りごとは「旅行先(被災地)から帰れない」ということでした。

電車やバスが止まり、タクシーを呼ぶこともできない中、最後の頼みの綱となったのは「ヒッチハイク」や「車の相乗り」です。

段ボールに油性ペンで大きく行先を書くことで、被災地から脱出できたという体験談が2件もありました。
このことから、油性ペンがあるといざというときに役立ちます

もしもにゃん

最終手段は、コレでヒッチハイクして帰宅するにゃ~!

せっかくペンを持つなら、メモできるものがあると便利です。
防水タイプのポストイットを持っていると、雨が降るような屋外でも貼り付けて伝言を残せるのでおすすめです。

▼防水ポストイット。高価すぎて気軽に使えないのが難点です笑

油性ペンはヒッチハイクに使わなくても、避難所で連絡先を残すケースや、メモを書いて伝言を残すことができます。
体験談では、旅先で連絡先を交換しない人同士でも、助け合って生活するシーンが多くありました。
そういった方には紙とペンでメッセージを伝えると良さそうです。

例)「別の避難所に向かいます。お世話になりました。何かありましたら○○まで連絡下さい。」

重量メモ:油性ペン…1本8g
重量メモ:ポストイットエクストリーム…1冊26g

旅行先にもっていくべき「防災ポーチ」まとめ

今回は、旅行先の防災ポーチに入れておくと良いアイテムをまとめました。
旅行中に大地震などに遭遇した人は多くなく、ネット上にある体験談などはとても少ないです。

ただ、想像だけで持ち物を準備するのと、体験談をベースに持ち物を準備するのでは「防災ポーチの質」に差が出てきそうです。

私も含め、旅先で被災したことが無い人こそ、体験談をベースに防災ポーチを準備することが大事だと感じました。

今回、私が防災ポーチを見直して追加したのは「油性ペン」です。
旅行時に被災した際には「被災地からの脱出」が大きなポイントになり、そのキーアイテムが「油性ペン」ということは体験談を読まないとわからないことでした。

今後も防災に関する有益な情報を発信していきますので、YoutubeやSNSなど、フォローしていただけますと嬉しいです♪

防災士うめい

今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
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