こんにちは、もしもにスタジオ代表の防災士うめいです。
このサイトでは「防災をデザインする。」をテーマに防災に関するお役立ち情報を発信しております。
今回は「台風の備えと台風対策グッズ」についての記事です。
台風が接近しており、どんな備えが必要か知りたい
台風シーズンに備えて台風対策グッズを買い揃えておきたい
台風襲来する前に備えておきたい
台風の備えは事前準備が全て
台風グッズの備えはできていますか?
台風が接近する直前に台風対策グッズを揃える人が多いと思いますが、実はそれでは手遅れな場合があります。
技術の進歩により台風進路の予測精度が上がってきており、2020年には台風の進路が5日先まで予測できるようになりました。これに伴い台風対策グッズを準備するタイミングも変わってきています。
過去の台風を例に挙げてみましょう。
2020年に発生した台風10号では「過去最大級」とも言われる勢力だったことから、大変な危機感を持って報道されました。この際、台風上陸が予想される4日前にはすでにホームセンターなどでペットボトル水が売り切れるといったことが起こっております。5日後の進路まで予報されるようになったことにより、品切れになるタイミングも早くなっていると考えられます。
このことからも台風直撃の直前に防災グッズを用意していたら準備が間に合わない可能性があります。台風シーズン突入前の6月までには、いつ台風が直撃しても対応できるように防災グッズを準備しておくのが安全です。
この記事では、台風対策としてどんな防災グッズが必要なのかを説明します。
是非この記事をご覧いただき、「台風直撃前に買おうとしたら品切れだった!」ということがないようにしっかりと準備していきましょう。
今回は、そんな台風に対して、どのようにな防災グッズを備えるべきか、防災士が解説します。
台風対策グッズ準備のポイント
台風対策グッズは大きく分けて3種類あります。
- 台風直撃から命を守る台風対策グッズ
- 台風の影響でインフラが止まってしまった時の防災グッズ
- 台風の脅威から避難所に逃げるための避難グッズ
中でも最重要なのは、「台風直撃から命を守る台風対策グッズ」です。
備蓄水や非常食などをいくら備えても、台風直撃で命を落としてしまったら元も子もありません。
もっと言うと、一番重要なのは台風対策グッズを揃えることよりも、早期の避難行動です。台風が来る前にどのような避難計画を立てて、どのような行動をとれば良いかというのは、以下の記事でご紹介しています。
さて、今回はそんな台風対策グッズについて、それぞれの種類別に見ていこうと思います。
\ 台風直撃の前に雨漏り修理が大切!全国対応 /
台風直撃から命を守る防災グッズ
台風対策グッズの中でも一番重要なのは命を守る対策グッズとなります。
なお、台風時に在宅避難ができるのは、水没リスクや土砂災害リスクのない地域にお住いの場合です。在宅避難を選ぶ場合、窓ガラスの割れが脅威となります。
窓ガラス対策
過去には、台風の強風で窓ガラスが割れて頭を切ったり、死亡したりするケースも確認されます。窓ガラスの飛散防止対策グッズは用意しておきたいものです。
また、窓ガラスの対策はベランダや庭の片付けもセットで行いましょう。窓ガラスが風圧で割れることはまれで、ほとんどが「飛来物」によって割れます。外に置いてある物が凶器にならないよう、ベランダの物は極力しまいましょう。
飛散防止フィルム
飛散防止フィルムは、窓割れ防止として有効な台風対策グッズです。
飛散防止フィルムは海外メーカーの物が増えてきている中、日本メーカー「ニトムズ」のガラス飛散防止シートが安心です。飛散防止の機能はもちろんのこと、UVカットの機能も付いているので日常生活で便利に活用することが出きます。
日常時も災害時も便利に使えることを、最近は「フェーズフリー」と言うにゃん~
また、飛散防止フィルムいは「熱割れ」というリスクがあります。特定の条件下で突然窓ガラスが割れてしまうのですが、「どのガラスだったら熱割れしないか」の説明もしっかりと製品説明欄に書いてあり、安心です。気になる方はリンク先からご確認ください。
養生テープ+α(プラベニヤ・サランラップ)
こちらも、窓割れ対策です。ガラス飛散防止シートが手に入らない場合や、マンションの規約などによって貼る事が出来ない場合は養生テープで対策をすることができます。
「養生テープはあまり役に立たない・むしろ危険」のような意見もありますが、確実に窓割れ防止の効果はあります。Youtubeで「窓ガラス 養生テープ」などで検索してみてください。一目で効果があることを知る事が出来ます。
なので「やらないより、やった方が良い」と思っています。少なくとも養生テープを買っておくだけで備えられるのであれば、買って損は無いと思います。
なお、養生テープは出来れば「透明」が綺麗なのでおすすめ。現場では「はがし忘れ防止」のため、緑や黄色の敢えて目立つ色付きの養生テープが使われますが、家用であれば透明が最適です。
台風の影響でインフラが止まってしまった時のグッズ
台風の影響でインフラが止まってしまうことが多くあります。2023年に沖縄に上陸した台風6号は、最大で全島の1/3が停電したほか、長時間の断水も発生し大きな影響を与えました。
一方で、台風の際に「ガス」が止まってしまうことはまれのようです。理由は、ガス管は地中のパイプを通っており、大雨や風の影響をうけにくいためです。
そこで「停電」や「断水」の対策をメインに行っていく必要があります。
冷凍ペットボトルを量産せよ
まず、停電と断水両方に有効なのが「冷凍ペットボトル」です。
真夏の停電で一番怖いのは「熱中症」ですが、冷凍ペットボトルがあれば体温を下げることができます。断水したら、溶かして飲み水にすることもできます。毎年のように台風が襲来する沖縄の方々の知恵が以下の記事にまとまっていますので、是非ご覧ください。
台風が近づいてきたらとにかく「ありったけの水を凍らせておく」のが有効です。その際、凍らせるのは使い勝手の良い500mlのペットボトルがおすすめ。今からペットボトルを用意していたら間に合わない!という方はホームセンターなどで箱買いしておきましょう。
台風による停電対策
停電対策の中でも、特に気を付けたいのは「停電による熱中症対策」です。台風の時期は夜も暑く、クーラーがないと寝る事さえ難しい時期です。停電でクーラーも扇風機も使えなくなってしまうと、命に関わります。いざとなれば、クーラーをかけた車で車中泊をすることなども視野に入れましょう。
そうなる前に、停電対策をすることが有効です。個人的なおすすめは「ポータブル電源」の購入。最近は急激にポータブル電源界で技術が進歩し、市場に普及しはじめたことから、かなり手に入りやすい値段になってきています。
特に、私のオススメは最強コスパの「Jackery ポータブル電源 300 Plus」です。私の愛用している「Jackery ポータブル電源 240」の後継機種なのですが、あらゆる点で進化していて、発売されたときはあまりの進化に愕然としてしまいました。ポータブル電源は多くのメーカーは、Amazonプライムデーやブラックフライデーなどの大型イベントに合わせて、信じられないほどの値引きをしてくるのも特徴です。セールのタイミングがあれば逃さずに購入したいアイテムです。
このくらいのポータブル電源なら、コンパクトながら扇風機が使えます。酷暑の中で扇風機が動かせるだけでも快適さがまったく違うのでポータブル電源のため、1台あると安心です。
明かりの対策
停電でもう一つ困るのは「明かり」の問題です。可能であれば懐中電灯以外に「ランタン」「ヘッドライト」などもあると良いです。停電対策は以下のタグでまとまっていますので、是非ご参考にしてみてください。
関連風による断水対策
台風による断水対策ですが、飲み水については水を備蓄しておく他ありません。お風呂などや歯磨きなどは「代替品」で用意していくことになります。
特に、乳児がいる家庭ではミルクのための調乳が出来なくなってしまう可能性があります。液体ミルクなども上手く使いながら上手に備えていきましょう。
水の備えについては、是非関連リンクもご覧ください。
やむを得ず避難所に行くため緊急避難グッズ
最後に、やむを得ず避難所に行くための緊急避難グッズです。避難所などににやむを得ずに移動する際に必要なグッズについてもご紹介します。
避難するためのレインウエア
台風で避難する際は、被害がまだ少ない時間にはやめに避難することが肝心です。とはいえ、台風が近づいていたら雨も降っていることでしょう。風も強いかと思います。傘は台風に不向きですので、レインウエア(レインコート)が必要です。
オススメのレインウエアはモンベルのストームクルーザージャケット&パンツです。他のメーカーが同じ生地で作ったら「2倍以上の価格はする」と言われているほど、高品質なのに価格をおさえたレインウエアです。ジャケットに関してはデザインも良いため、レインウエアとしてだけでなく、涼しい時期のアウターとしても活躍します。
避難するためのヘッドライト
避難する際にはヘッドライトも必要となります。
懐中電灯だと片手がふさがってしまう為、視界の悪い台風接近時は危険です。なるべくヘッドライトを持っておくとをおすすめしています。
中でも、おすすめなのは日本メーカー「ジェントス」のCP-195。単3電池1本で長時間明かるく照らしてくれます。詳細は以下に記載しています。
台風の備えと台風対策グッズまとめ
台風の接近は、技術の進歩とともに年々精度高く、何日も先まで予想できるようになってきました。
一方で、いくら技術が進歩しても、私たちがその情報を活かさなければ意味がありません。
台風の情報が出たら、他人ごとと思わずはやめに準備をすることが大切です。
皆さんも台風に備えてしっかり準備していきましょう。