防災士試験対策|第1章・補講1「近年の主な自然災害」を徹底解説
この記事は、YouTube「もしもにスタジオ」の防災士試験対策の解説動画を文字起こし&記事用にテキスト編集したものです。
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近年の主な自然災害|防災士教本 第1章・補講1
第1章の補講1は「近年の主な自然災害」です。
防災の学習をする上で、全ての出発点は過去を知ることからはじまります。
防災士教本2026年版では16の災害が取り上げられています。今回はその中から特に重要な4つの災害をピックアップして学んでいきましょう。

阪神・淡路大震災(1995年)
阪神・淡路大震災は、現代防災制度の「原点」ともいえる災害です。

- 建築の耐震基準の見直し
- 被災者生活再建支援法の制定
- 自衛隊の災害派遣体制の強化
など、様々な制度やあり方を根本から問い直すきっかけとなりました。
特に、1981年6月1日以前に建てられた「旧耐震基準」の住宅の脆弱さが露呈した災害でもあり、家屋の耐震性が生命に直結するということを改めて示しました。
また、この災害をきっかけにボランティア活動が活発になり、1995年は「ボランティア元年」とも呼ばれています。
みなさんが今学習している「防災士」の制度も、阪神・淡路大震災の教訓がきっかけで始まった制度です。
地震名と災害名の違いに注意
地震現象の名称:「兵庫県南部地震」
それによって引き起こされた災害:「阪神・淡路大震災」
地震の名称と災害の名称は異なります。
東日本大震災(2011年)
「東北地方太平洋沖地震」(マグニチュード9)が引き起こした未曽有の大災害で、死者・行方不明者は2万人を超えました。

人々が想像もしていなかった大津波が襲ってきたことで、「想定」を超えた災害が起こりえるという現実を突きつけられました。
また、損壊した福島第一原子力発電所からは放射性物質が放出され、原子力発電所の危機管理についても大きな課題を残しました。
大量の避難者が発生したことによる厳しい避難所での生活や地域コミュニティの崩壊も深刻な問題となりました。
「災害は人の想定を超えてくる」という教訓を残した災害です。
熊本地震(2016年)
熊本地震の特筆すべき点は以下の2点です。
① 震度7が2回発生した地震であること
1度目の震度7の地震が本震と思われていましたが、結果的に2度目の震度7が「本震」となりました。
これをきっかけに、「本震より小さい地震が来る」という印象を与える「余震」という言葉はメディアで使われなくなりました。
② 災害関連死が直接死を大きく上回った災害であること
| 死因 | 人数 |
|---|---|
| 直接死 | 50名 |
| 災害関連死 | 223名 |

避難所などでの体調悪化などが原因で亡くなる「災害関連死」が直接死を大きく超えたことから、避難生活での健康維持についても重要な教訓を残した災害です。
有珠山噴火(2000年)
有珠山噴火は、他の災害とは異なる重要な特徴を持つ事例としてピックアップしました。
噴火の直前予知に成功し、人的被害が発生する前に避難が完了した「避難の成功事例」です。

防災の学習をすすめると、どうしても大きな被害を与えた災害ばかりに注目しがちです。
しかし、避難が成功した事例から学ぶことも防災において非常に重要です。





